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地域を支える「民生委員・児童委員」と「見守りサポーター」による「見守り会議」を開催 

人口減少や高齢化、単身化、孤立などを背景に、近年希薄化が進んでいる地域コミュニティ。家族の介護や家計のこと、引きこもりなど、生活に関わる悩みがあっても、「どこに相談していいかわからない」「悩みはあるけど相談する意欲がない」などの理由から、みずから声をあげる力が弱く、問題が深刻化していくケースが増えています。

そこで東広島市では、令和2年から日々の生活の中で緩やかな見守りや声かけを行う「見守りサポーター制度」を導入。今の時代に見合った緩やかなつながり(=見守り)を地域で実践し誰にとっても安心なまちづくり(=地域共生社会)を進めています。現在、約1,200人がサポーター登録し(R7.2/1時点)地域を陰ながら支えています。

見守りサポーターは、民生委員・児童委員や民間企業の推薦、市が推薦する人を登録。日常生活の中で見守りを行い、困りごと等気になる様子があれば民生委員に気づきを相談・共有します。

さらに、自治会域でのネットワークの構築を目的とした「見守り会議」がスタート。各民生委員・児童委員(以下 民生委員)の担当地域で、行政や専門職の人と一緒に地域のことを考え話し合うことで、見守りサポーターや民生委員が気付きを一人で抱え込むことを防ぎ、課題の早期発見や地域における見守り・支え合いのあり方について話し合う場になっています。

東広島市の中でも福富町では、10人の民生委員全員の地域で見守り会議を定期的に実施されています。地域と専門職の連携が進んでおり、つながりの輪が広がり、地域の福祉力が高まっています。

東広島市社会福祉協議会で福富圏域のコミュニティソーシャルワーカー(地域で暮らす人の生活上の相談を受け、様々な関係機関と協力して課題解決の支援をする担当者)の兼森瞬(かねもり しゅん)さんは「見守り会議は地域の民生委員や見守りサポーター、専門職が会議を通じて地域のことを一緒に考え、何ができるかを話し合うことができる貴重な機会です。地域では当たり前と捉えられていることでも、専門職からの気づきをお伝えすることで、地域での新たな取り組みに発展することがあります。この会議は、『個人』の支援だけでなく『世帯』や『地域』といった、より広い視点で、課題や対応について考えることができ、私自身学ばせていただくことが多くあります。」と話します。

また、福富地区民生委員児童委員協議会会長の門井孝司(かどい たかし)さんは、「高齢者が多くなっていることもあり、民生委員一人が地域の困りごとをすべて把握するのは難しい状況です。そこで見守りサポーターが活躍し、地場の情報を共有することで、その難しさのハードルを下げられています。見守り会議は、時々の地域の情報をタイムリーに得られ、定期的に開催することでその小さな気付きも漏らさず把握できます。どうしてこれまでやってこなかったんだろうと思うくらい、重要な位置づけにあります」と教えてくれました。

今回は、福富町の民生委員、下永速(しもなが はやし)さんのエリアで行われた見守り会議に参加。下永さんを中心に、見守りサポーター2名、兼森CSW、地域の介護支援専門員、地域包括支援センターの職員といったメンバーで話し合いが行われました。

地域でのその人らしい暮らしを考えるうえで、地元住民と地元施設のケアマネジャーとの連携は欠かせません。地元施設のケアマネジャーが見守り会議に参加することで、制度やサービスでカバーしきれないところを地域住民が知り、役割分担しながら関わることに繋がっています。送迎や訪問の際にゆるやかに見守り、何かあれば連携できるような関係作りを目指しています。

高齢層の問題がメインとなっていましたが、引きこもりや不登校などの若年層の課題についてもさまざまな意見が交わされました。

さらには、今後どうしたら地域がもっと良くなっていくのか、暮らしやすくなるのかという話題へ。コミュニティバスの運行や子ども食堂の開催についても、話が交わされました。

最後は地域で気になる点として、「見かけたことのない車両がうろついていて気がかり」「訪問販売や営業に見せかけた不審な訪問者が増えている気がします」という意見が出され、防犯上の問題点も皆で共有を行いました。

下永さんは、「民生委員児童委員を務めるようになって6年目になります。狭いコミュニティでは人間関係の難しさがありますが、見守りサポーターさんたちと協力することで、さりげなくサポートすることができています。自分自身、民生委員を務めるようになって人の輪が広がったので、そこは良かったと感じています」と話してくれました。

また「今後は、地域のお祭りや行事ごとを増やし、地元の高齢者が気軽に参加して集まれるような場をもっと作っていきたいです」と下永さん。

実際に福富町では、見守り会議を開催し始めてから、「地域で話し合う場、集まる場が少ない」という住民の気づきから、通いの場が増えたり、サロンの開催回数が増えたりしたそうです。住民が主体的に地域について考え、気付きを得て行動することで、地域のつながりづくりにも効果が発揮されています。見守りという切り口から、地域の中でのつながりの確認ができ、地域全体への好循環が生まれています。

民生委員、見守りサポーター、行政や専門職が地域と一体となって活動を継続し、“住み慣れた地域で誰もが最後まで安心して暮らせる”地域社会の実現を目指しています。

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