【安芸津活性化プロジェクト】中学生が描く地域の未来──安芸津中学校『グループ別提言会』レポート
2025年9月19日、安芸津中学校にて年間を通して取り組んでいる『安芸津活性化プロジェクト』の一環で、「グループ別提言会」が開催されました。5・6時限目を使って行われたこの取り組みでは、中学生たちが地域の課題に向き合い、自らの視点で企画を立案・発表しました。
地域を学び、地域に提言する
提言会の前半では、各グループがパワーポイントを使って企画書案を発表。これまでの安芸津についての学習や職場体験、地域の方々とのふれあい体験などを活かし、対象を中学生・高校生の立場、労働者・観光者の立場、子育て中の親の立場、高齢者・障がい者・支援者の立場に分かれて、『すべての人が生活しやすい安芸津』をテーマに、企画案をまとめています。現状や課題を整理・分析したうえでネットで調べたり、協議したりしながら、AIも駆使し、企画につなげるという、筋道の通った発表が印象的でした。
中学生らしい夢のあるアイデアも多く、先生や専門職の方々からは、感想や気づき、さらなる視点が加えられ、活発な意見交換が行われました。
実現可能性を見据えたブラッシュアップ
後半のグループワークでは、前半で得た意見をもとに企画案の修正・改良が行われました。専門職の方々からは、予算や企画の規模、少子高齢化が進む安芸津の人口状況などを踏まえた実現可能性の視点が加えられ、より現実的な提案へと磨き上げられていきました。
地域共生の担い手として
今回の提言会は、中学生が地域の課題に主体的に向き合い、未来に向けた提案を行う貴重な機会となりました。若い世代の柔軟な発想と地域へのまなざしが、安芸津のこれからを照らす希望となることを期待しています。次回は、地域の方々からも感想や気づきをいただき、より中学生らしい提言案としていきます。


