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シアエールをやってみた

「思春期のこどもとの関係づくりセミナー」を開催しました

「思春期のこどもとの関係づくりのコツは、『立体的な理解』です。」
10月4日(土)の「思春期のこどもとの関係づくりセミナー」では、講師のその言葉から始まりました。保護者・支援者等25名が集まり、専門家の講義とワークを通じて、こどもとのコミュニケーションを見つめ直す時間となりました。
講師は公益社団法人 学校教育開発研究所 理事・事務局長の茨木泰丈(いばらき たいじょう)先生。20年間、全国規模のフリースクールで不登校の小中学生・保護者を支援してこられ、国家資格キャリアコンサルタント、学習心理支援カウンセラー等の資格を所持されています。お話し上手な先生の講義はあっという間で、「もっと聞きたい」と思うようなセミナーでした。

茨木先生が紹介したのは「氷山モデル」。
「見えている行動は氷山の一角。その下には、言葉にならないこどもの気持ちが隠れています。今日はその気持ちを行動パターン別に考えてみましょう。」
参加者はワークシートに向かい、こどもの行動の背景を想像しながらペンを走らせました。
「なんでもいい」「どうせできない」「なぜ~しなきゃいけないの?」「無言」等、「自分がこどもだったらどうだろう…」と想像を膨らませながら、ワークを通してこどもの気持ちを疑似的に体感することができました。
また、「解決の糸口は常にポジティブな側面に隠されている。」という先生の言葉も大変印象的でした。つい、こどものうまくいかないことに目が行きがちですが、うまくいく時に何が良かったのかを考えてみることが大切だということでした。

終了後のアンケートでは、「こどもの行動の部分だけをみていて、気持ちまで考える余裕もなかったことに気づかされた。」、「『親はこどもの専門家』というフレーズにハッとした。」等、新たな気づきを得たという感想を多数いただきました。
また、「同じ悩みを持つ保護者と話せて、気持ちが整理できた」「親も子も複数の居場所が必要だと感じた」等、保護者が思春期の子育てを気軽に話せる場があればという声も複数ありました。

全体のセミナー終了後、10人程の保護者が残り、先生とのフリートークでさらに理解を深める姿も印象的でした。
今回のセミナーは、保護者がこどもとの「こころの距離を縮めるヒント」を見つけ、笑顔と安心感に包まれて幕を閉じました。

【YouTubeの衣装を持参してくださった茨木先生】

【こどもの気持ちを考えるワーク】

【終了後のフリートークも白熱しました】

地域共生推進課では、定期的に思春期の子育てを語り合う集い「雲(クラウド)の上で」を実施しています。「雲の上で」は、不登校状態の中高生の保護者が子育てを語り合う集いです。いつもの空間から少し離れて、仲間と共に語り、学び合い、喜びや発見を分かち合いませんか?

今回の講師の茨木先生は、上記「雲の上で」でもサポート講師としてご活躍です。また、YouTubeやInstagramでも情報発信されています。ラジオは今回のセミナーでリクエストを受けて開始されました。ぜひチェックしてみてください。

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