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新規活動団体の立ち上げストーリー

こども食堂 ふるさとカフェ キッズ 第5回定例会

地域の課題を解決するこども食堂
「ふるさとカフェ キッズ」を計画

各地で広がるこども食堂の活動

近年、全国各地でオープンが相次いでいるこども食堂。子どものみならず、その保護者や地域住民に対し、無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する社会活動を指します。地域によってはイベントを開催したり、学習会を組み合わせたりと工夫を凝らし、多様な世代が集まるコミュニティの場としても活用されています。

子どもも大人も気軽に集える場に

このこども食堂を、「豊栄で新たに始めたい」と立ち上がったのが、豊栄地区で主任児童委員を長く務める、舛木幸子(ますき ゆきこ)さんと、鹿田千鶴子(しかた ちづこ)さんです。「これまで、主任児童委員として活動させてもらう中で、学校と多く連携してきました。近年は、コロナ禍以降に環境もかわり、家庭での不安要素も色々と見受けられます。そこで、子どもも大人も気軽に集まって、おしゃべりをしたり悩みを話せる場所があったらいいなと思い、こども食堂の立ち上げを考えました」と舛木さん。
さらに、もともと学校関係の仕事をしていたという鹿田さんは、「地域の色んな人に関わってもらいながら、みんなで子どもたちを見守れたらと思うんです」と話します。

計画がスタートしたのは、2023年5月。2人の思いを東広島市社会福祉協議会 豊栄支所の職員に伝え、関係者が集ってプロジェクトが進行することに。第1~4回の会議を経て、2023年12月に開かれた第5回の定例会にお邪魔しました。

プレ開催に向けて行われた第5回定例会

この日集まったのは、舛木さんと鹿田さんを含む8名のメンバー。東広島市社会福祉協議会 豊栄支所職員、コミュニティソーシャルワーカー(地域の人の生活上の相談を受け解決に向けた支援をするスタッフ)、市保健師などが顔を並べます。
当日のおもな議題は、「前回までの振り返り」と「プレ開催に向けた確認と協議」について。前回までの振り返りについては、名称を「ふるさとカフェ キッズ」にすること、参加費をこども100円大人300円にすること、運営スタッフに地元の元調理員などを起用すること等の確認があらためてなされました。

補助金活用やボランティア活動保険を検討

また、運営資金としての各種助成金活用や、ボランティア活動保険についても検討。助成金においては、市民協働のまちづくり活動応援補助金に申し込むことや、全国こども食堂支援センター「むすびえ」のオンライン会議に出席したことが報告されました。むすびえの助成金申請については、新規に立ち上がる全国の数百規模の団体から申し込みがあるため、書類等の確実な用意が必要だという情報も共有されました。

チラシイメージの具体的な共有

さらに会議の内容は、ポスターやチラシの作成、プレオープン時のメニューについてなど具体的な内容へ。ポスターやチラシについては、立ち上げメンバーの一人である、地域おこし協力隊員の陣内綾(じんのうち あや)さんが請け負うことに。「使いたい色や伝えたい雰囲気の希望はありますか」と質問が出され、「ロゴに用いられるオレンジなどの暖色系でまとめてみるのがいいかも」と、方向がまとまりました。さらに「実際の調理風景や料理の写真があれば、イメージとして伝わりやすいはず」という陣内さんの意見に、皆が納得。チラシ配布から逆算して考え、何日までにメニューを決定して、何日までに撮影をしようという大体のスケジュールが組まれました。

学校や企業との連携について話し合い

チラシの配布は、学校の冬休みが明けて新学期がスタートする1月の上旬に決定。そのためには、あらかじめ校長先生とコンタクトを取っておかなければなりません。さらに議題としてあがっていた、学生支援のトピックスについても言及。「賀茂北高校の生徒さんにこども食堂のお手伝いをお願いしたい」という希望を、あらためて学校サイドにお願いに行く必要があるという意見が出されました。これらは舛木さんと鹿田さん、東広島市社会福祉協議会 豊栄支所の職員が一緒に行くことになりました。加えて、食材提供を依頼したいと考えているスーパーや食品会社の名前が挙がり、依頼をするにはどうしたらいいのか話を詰めていきました。

これらの問題は、こども食堂運営の先駆者である「SATO☆はちほんまつ」への見学が決まっているため、そこで代表者に相談してみてはという意見も。あらためて、どのメンバーがいつぐらいに伺うのかという確認がなされました。

協力者である地域おこし協力隊員の思い

会議に出席していた陣内さんは、「当初、このプロジェクトのメンバーとして声をかけていただいた時、率直に、こども食堂というものが都市部ではなく、このような地方でも需要があることに驚きました」と振り返ります。また、実際のオープンにあたっては、「高齢者やお子さんの居場所というのは比較的あると思うのですが、20~50代くらいの中間層が関われる地域コミュニティが少ないと感じています。こども食堂は、お子さんと同時にその保護者が集える場所でもあるので、そういった中間層にアプローチできるのがいいですね」と、にっこり。

さらに普段は地域おこし協力隊員として、わら細工などの伝統的な手仕事の継承と普及に努めているため、「オープン後、このこども食堂が継続して行われるようであれば、しめ縄づくりのワークショップを開催するなど、また違ったかたちで関わっていけるかもしれません」と、意欲を見せてくれました。

東広島市社会福祉協議会 豊栄支所の職員が寄せるこども食堂への期待

舛木さん、鹿田さんの「こども食堂を開きたい」という相談を受けた社会福祉協議会 豊栄支所支所長補佐兼地域ケア係長の山崎美和(やまざき みわ)さんは、「地域の方から、高齢化率が50%を超えた豊栄地域に子どもの居場所を作りたいの声をいただき、うれしいです。」と、笑顔を見せます。山崎さんはこれまで、生活支援コーディネーターやコミュニティソーシャルワーカーとして地域に尽力。生きづらさや暮らしづらさを抱える人がいる中で、「豊栄に寄り合いどころのようなものがあれば」という思いをずっと持っていたそうです。
「今後は2人の想いに伴走者として寄り添っていきたいです。プレオープンはひとまず参加人数を限定していますが、これから広がりを見せてくれたらいいですね」と期待を寄せています。

プレオープンに向け、決意を新たに

第5回目の定例会を無事に終えた舛木さんと鹿田さんは、「当初不安に思っていた資金面などは何とかクリアできそうでホッとしています。あとは、どのような人が来てくれるのか、スムーズに運営できるのか、色々な不安はありますが、周りの人たちの力を借りながらオープンまでこぎつけたいです」と語ってくれました。
「豊栄町は過疎化が進む、小ぢんまりとした地域。けれど、だからこその温かさもあると思うんです。人のぬくもりが伝わるようなこども食堂にしていきたいですね」。
一連のこども食堂プロジェクトは、第6回の定例会を経て、2024年1月28日(日)に「カフェミルメルシー」でプレオープンを迎える予定です。

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