ホームシアエールなひとたち民生委員と見守りサポーターにインタビュー②

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シアエールなひとたち

民生委員と見守りサポーターにインタビュー②

安芸津町灘区では、民生委員さんと見守りサポーターさんが協力して、前々身の制度から継続して20年以上見守り活動をされているそうです。少子高齢化で、地域に暮らす人が少なくなる中で、どのように地域を見守っていけばいいのか、また、親世代はまだまだ元気と思っている世代が参考にしたいアドバイスも、聞くことが出来ました。 

取材

民生委員の上原さん

見守りサポーターの西原さん

どのように見守り活動をされていますか?

普段は、お一人暮らしの人や、畑仕事に出られる高齢者など、目の届く範囲の方を気にかけています。また、灘区では、自治協と女性会の活動として、高齢者の家へ年に3回季節に合ったもの(春はばら寿司、夏はペットボトルのお水、冬は牡蠣飯)を配布しており、その訪問の役割を見守りサポーターがしています。一軒一軒、「変わりがないですか?」「困ったことはないですか」と、顔をみて声を掛けています。

どういったことに気を付けて、見守りしていますか?

高齢になって、外に散歩に出るたびに、溝にはまってしまう方がいたので、気にかけて見ようにしていました。助け起こすことも、倒れているのを見つけて救急車を呼んだこともありました。やはり、高齢になり転倒されることが増えてくると、その他にも生活で、困りごとが出来ているサインだと思い、一層、気にかけて見守るようにしていますし、どう対応するか民生委員さんに、常に相談するようにしています。

見守り活動をしていて、高齢者の家族にメッセージはありますか?

私たちは、外の様子から変化に気づくことが多いのですが、ご家族は日中仕事に出ていて、普段の様子に気づきにくいのかなと思います。また、離れて暮らしている家族の場合は、たまに会う本人さんは普段よりもしゃっきりされると思うので、接する時間が短時間では変化に気づきにくいのではないかと思います。高齢になると、誰でも生活が難しくなってくるものと捉えて、ご家族には、普段の生活ぶりをよく見て変化がないかをしっかり見られるといいと思います。

最近は家族の関係や、親の介護の考え方が変わってきているようにも感じます。その中、長く見守りをしていて感じるのは、離れて暮らしていても日ごろから行き来をして、話が良く出来ている家族は、高齢になって生活が難しくなってきた時にも、上手く支援できているように思います。

見守り活動をしてきて、良かったことを教えてください

自分が高齢者を見守り活動をしていることで、近所もまた、自分を見守ってくれていることが分かるようになりました。また、近所の人がその家族に気になる様子を伝えるのを戸惑う気持ちもわかります。そのことを子どもに伝え、実家に帰ってきた時は近所へ「両親がお世話になっています」と挨拶をするように話しています。こういった近所との関わりが大事だと実感できたのも、見守り活動をしていたからこそ。巡り巡って自分のためになっています。

誰でも年は取るのだから、自分もいずれは誰かに気にかけてもらうようになる。そういう意味でも、「お互い様だ」と思って見守り活動をしていますし、見守りしていての悩みや気づきを民生委員や一緒に見守りをしている人と情報交換することで、自分にとってすべてが「学び」になっていると思います。

また、何か困ったことがあると、声を掛けてもらえることも嬉しい事です。

コロナで思うようにはできなくなったけれど、これからも、普段からの地域の人との情報交換が大切に、見守りをしていきたいと思います。

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